渓流釣りカウントダウン
秋田の渓流釣り禁漁まで 
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【ロシニャンルーレット】更新情報
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小魚供養塚

八龍神社これは男鹿市船越の八龍神社境内に建っている供養塚である。
世の中に様々な“供養塚”が残っているが、これほどザッコ釣師の琴線にふれる塚はないだろうと思われる。(爆)

八龍神社は、八郎潟漁業者の信仰が篤い神社なのだそうで、この信仰にかかわる石碑が境内に並んでおり、これはその一つ。
さらには、、、



大正元年(1912年)  ワカサギ供養塚文久元年(1861年) ボラ供養塚


ボラ(鰡)塚が2基あるが、これは昔この付近はで『張切(はっきり)』(注1)といわれる巨大定置網によるボラ漁が盛んに行われ、しばしば一獲千金の漁獲をもたらしたことによるらしい。
藩政時代には、佐竹義睦(よしちか)や義尭(よしたか)らが、またかの菅江真澄翁も「張切り漁」についてふれている。この漁を見物したという記録も残っているというし、干拓着工直前までは、ボラ漁見物の遊覧船が出るほどその漁法は人気だったという。



八龍神社神社に目を移すとボラ風の魚にまたがった神様(恵比寿様?)風の意匠も見ることができる。



八龍神社の境内これらの供養塚が建てられた年代はいずれも豊漁であったらしい。つまりこの供養塚郡は、八郎湖やその河口部において、いかに生き物で溢れていたかを想像するに難くない。そして、それら自然からの幸に、いにしえの人々が、感謝と敬虔な祈りの証しとして建立したものがこれらの供養塚なのだろう。


(注1)
渦巻き型に網を仕掛けて、魚を追い込む定置網漁法。江戸初期17世紀には既に存在していたという。
船越水道を中心にこの漁場は江戸期末期には合計6箇所あったという。
大正5年には漁法について調査がなされており、それによると当時20種類を超える漁法があったと記録されている。
  

Posted by たまくら at 2009年02月26日18:22秋田魚譚

前杉の鮭石

以前、旧阿仁町根子の魚形文刻石(通称“鮭石”)(道祖神疑惑プンプン^^;)を紹介したが、今回は子吉川水系の遺跡で発見された魚形文刻石を紹介する。

通称鮭石と呼ばれる前杉の魚形文刻石は、昭和6年(1931)旧矢島町前杉台地東南斜面の杉林の中、縄文時代中期の遺跡地と思われる箇所から出土した原始住民族の生活を偲ばせる希有の遺跡物で、現在は矢島駅前の郷土資料館入り口に展示されている。地図はこちら

魚形が刻まれ石は安山岩の自然石で、石小刀を使用したと考えられている。
前森遺跡は、前面は子吉川、背後に鳥海山麓の深い森があり、縄文時代中期にの遺跡と考えられてる。

線刻されている魚形の大きさは最大52cm、最小10cmで、一見、子供の悪戯のような感じを受けるが、よく見ると全体に力強さが感じられるタッチである。特に尾ビレが撥ねている様子や、エラがわずかにカーブしていたりと、鮭の特徴を捉えているのが見て取れる。


さて、なぜこのような魚形を刻んだのか?だが、鮭の豊漁を祈ったものとか、鮭の霊を弔ったも、などと考えられるが、定かではない。

  

Posted by たまくら at 2008年10月09日18:03秋田魚譚

根子の鮭石

通称「鮭石」、正確には「魚形文刻石」といわれる魚の形が刻まれた石である。

付近には縄文時代の遺跡が見られることから、当時の住人が魚の豊漁を願った
ものではないかとの説もある。







また、かの菅江真澄翁が記した「雪の出羽路」では、小僧たちのいたずらだろうと伝えている。


しかし、それも想像の域を出てはいない


いったい、いつ、誰が、何の目的で、このような魚形を刻んだのかは
誰にもわからないのである。




この石がある場所は、平家または源氏の落ち武者が開いたとの伝説も残る奥深い山里。
この集落だけ違う時間が流れている別世界のような雰囲気がある場所である。

そんな集落の廃校となった学校の脇にこの「鮭石」がある。
地図はこちら


まるで、そこだげ時間が止まってしまっているかのような空間だった。







他の二つ、雄物川水系と子吉川水系の鮭石も訪れてみよう思っている。
  

Posted by たまくら at 2008年09月11日22:36秋田魚譚

宙に浮く毛鉤 「その二」

クモの糸でもない、トンボでもないとしたら、いったい何がこの不思議な現象の原因なのだ?

もう一度竿を煽ってみた。

しかし、毛鉤はピクリともしない。


毛鉤に結ばれたティペットがピンと張っているのが見えた。

  ?

  ?

  ?

頭の中で必至にこの不可思議な現象を理解しようとしたが、考えれば考えるほど混乱するだけだった。

そのような状況のまま十秒ほど(本当はもっと短かったかもしれない)経っただろうか、突然この川でおきたある事件のことを思い出した。

それは先月末ころ、この付近で魚を捕っていたお爺さんが転倒し水死したという事件だった。
事故現場は、入溪ポイントがある橋から60mほど上流だった筈である。


ということは、、、、


まさにこのポイントではないか!。




前にも書いたが、私は霊感が強い方ではない。どちらかというとかなり鈍感な部類に入ると思う。

確かにこれまで渓流釣りをしていて、背筋がゾッとした経験があるが、それは背後の草がガサガサと音がしたり(クマ?)出会い頭にカモシカと遭遇した時などである。

夕まずめ、ライズを狙いで粘りに粘ってすっかり日が暮れてしまい、暗い夜道を歩いている時もビックリしたのは、急に足元から鴨が飛び立った時くらいである。(結構あるなぁ。(笑))

つまり、実際に感じること(視覚、聴覚、嗅覚)にゾッとすることはあっても、第6感的な感覚でゾッとすることはこれまでなかった。

ちなみに8/30の記事「びみょ~に時季外れですが・・・」の声の主は、隣のおばさんだったらしいことが判明した。(笑)

話をもとに戻そう。^^;;


ここがその爺さんが亡くなったポイントだとすれば、もしかして、そのことがこの現象と関わりがあるのではないか?

その爺さん、確か魚を捕っている最中、ここで転倒し亡くなった筈、
ということは、、、、

もしかして、私がここで魚を釣るのが気に入らないのか!?


今考えても変だと思うが、その時は、それが自然なことのように思えたのだ。


そして、心の中でこう語りかけた。


「爺さん、渓に棲む魚は誰のものでもないんだよ」

「だから、悪戯するのは止めて、俺にも一匹釣らせてくれよ」(笑)



しかし、状況は変わらなかった。

さらに語りかけてみた。


「爺さん、魚捕りが好きだったんだろう。たったら俺の気持ちも少しは分かるだろう?」


そう心の中で話しかけた瞬間だった。

それまで何かに引っ張られていたようなラインがフッと軽くなったのだ。
それと同時に、それまで目に見えない手か何かが掴んでいるように宙に浮いていた毛鉤が、まるで手を離したかのように落ちていった。


その状況に驚きながらも目は落ちる毛鉤を追っていた。


30センチほど落ちたとき、また異変が起こった、、、

空中を落下中の毛鉤が瞬間的に見えなくなった。


そう、今までそこにあったモノがかき消すように見えなくなったのだ!。


どうしたんだ? 毛鉤はどこにいったのだ!?

ティペットが切れて、水面に落ちたのかも知れない。
そう思って流れる水面を目を凝らして探してみたが、どこにも毛鉤は浮いてなかった。


あまりの出来事にしばらく呆然としていたが、ふと我に返り、だらしなく垂れ下がったラインをたぐり寄せた。

やはりティペットの先には毛鉤はなかった。


それを見た瞬間、なぜか無性に釣りを続けなくてという気持になり、心臓の鼓動が全身に伝わるようだった。

夢中で毛鉤箱から毛鉤を取り出し、先ほど狙っていポイント目掛けて毛鉤を投げた。


今度は何も起こらなかった。


水面に落ちた毛鉤は、何事もなく波にもまれながら流れていった。

瀬頭を過ぎヤマメの居付いていそうな所まで来た。

ここで出る筈だ! と思った瞬間、毛鉤がゆっくりと水面に消えた。

サビが出かかったヤマメだった反射的にアワせる。すぐに竿を通じて魚の動きが伝わってきた。流れに乗られてはまずいと思い一気に寄せる。

あがってきたのは20センチほどの不思議な目をしたヤマメだった。


なぜかそれまで感じていた胸の動機が治まっていた。


私は心の中で「爺さん、ありがとう」と呟いていた。


  終わり


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Posted by たまくら at 2006年09月21日06:28秋田魚譚

宙に浮く毛鉤 「その一」

これは今年最後の渓流釣りで私が体験した出来事です。
作り話や脚色した話などではないことを予めお断りしておきます。

=========================================

その朝、私は今年最後の渓流釣りとなるであろう秋田市郊外を流れるA川へ向かった。
渓流釣り終盤を迎え、腕のせいなのか、渇水すぎる川のせいなのか分からないが、これと言った釣果も上げていなかった。

今日は何としても一匹釣り上げたい。
穏やかなることを学べとのたもうウォルトン卿の言葉などどこかへ吹っ飛び、獲物を狙う狼のようにギラギラとした目をして(いたと思う^^;)入溪した。

30分ほどで一匹のヤマメを掛け取り込むことができた。とりあえず「ぼ」はなくなった。
急に力が抜けたようだった。ホッとし安堵し、岸部の岩に腰掛けとりあえず煙草に火を着けた。

相変わらず目の前の瀬脇ではスプラッシュライズを繰り返すヤマメが見えた。しかし、今結んでいるこの毛鉤ではもう釣れないだろうことは予想できた。

そう見切りをつけて(交換する時間も惜しかったし(笑))上流のポイントへ移動することにした。

テンカラのように瀬を叩きながら釣り上がるが反応はまったくない。やはり渇水の影響でヤマメはある程度水深のある所へ集まっているようだった。

少し上流に良さそうなポイントが見えた。そこは流れ込みがそのまま深くなり右岸側が2mから1m位の淵になっていた。
流れ込みを狙えばいかにもヤマメが飛び出しそうだ。

ティペットを点検し異常がないことを確認する。毛鉤をドブ漬けフロータントに浸し、二、三度小さくキャストしフロータントが乾くのを待った。

そして片膝をついた姿勢で静かに流れ込みの上流側へ近づいていった。
通常ならこのままポイントを狙うのだが、風は川上から吹いており、また流れが速く上手くヤマメの飛び出しそうなポイントを流すには上流からダウン気味に狙った方がミスが少ないと考えたのだ。

魚に気付かれぬようゆっくりと静かに移動し、ここなら良いだろうと思える場所に着いた。

そのままの姿勢でリールからラインを引き出し、いつでもキャストに移れるよう体勢を整え風の止む瞬間を待った。


一瞬風が止んだ

今だ!


すかさずキャストを開始する。

二度三度と前後に竿を振りながら徐々にラインを伸ばしていく。


ラインが体の後方でループを作りながら延びてゆく。
よし、このバックキャストの次、狙うぞ。

ループが先端まで延びラインの重みが竿を通じて伝わってきたその瞬間だった。


前方に振り下ろされるはずのロッドがぴたりと止まってしまったのだ。



川は開けており、毛鉤を引っかけてしまうような木などはない。

ちっ、クモの巣にでも引っ掛かったかと、首を回し後ろを見た。

そこにはクモの巣などなかった。
上流側から日が差し込んでいて逆光気味である。クモの糸なら光のですぐに分かる。

それに大体この場所は、クモが巣を張るには川幅がありすぎるのだ。

おかしい?

なにが、どうなったんだ?


今度は首だけでなく体を後ろに向けると・・・




そこには自分が巻いた毛鉤が宙に浮いていた。


驚いて竿を煽ってみたが、まるで空間にピンで固定されたかのようにピクリともしない。。。?(゚Д゚≡゚Д゚)?


はは~ん、トンボが悪戯しているな。
秋、渓流で釣りをしているとトンボが毛鉤を咥えてしまうことがよくあるのだ。

今、目の前で起きている出来事はきっとトンボの悪戯に違いない。

そう思って目をこらしたが、トンボなどどこにもいなかった。。。



     続く

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Posted by たまくら at 2006年09月20日06:22秋田魚譚

秋田魚不思議物語 その九

秋田の風土生活に伝えられてきた食に関する「ことわざ」。その中から「魚」にまつわる「ことわざ」を紹介するシリーズもいよいよ最終回となりました。
最終回は【毒・中毒・毒消し】、【病気】、【怪我】、【葬礼・死】、【教訓】、【人間観察】、【吉凶】、【俗信】、【比喩・形状】に関することわざです。

※旧市町村区界で表記してます。
鹿角市以外の市部は市名で表示してます。
鹿:鹿角市および鹿角郡、北:北秋田郡、山:山本郡
南:南秋田郡、河:河辺郡、由:由利郡
雄:仙:仙北郡、平:平鹿郡、雄勝郡

原則として動植物はカタカナで表記、ただし梅、桜、蕗、梨、鯨、鯉など一般的なものは漢字で表記してます。

分 類   こ と わ ざ        地 方
【毒・中毒・毒消し】
『中毒』
青梅とウナギは中毒する。
マグロの中毒には生卵一個飲むとよい。 鹿
ハタハタずしで食あたりしそうな時、酒を飲む。
魚の食あたりには、串柿の煎じ汁を飲ませる。
フグ毒で体がしびれる時、体を土の中に入れる。 湯沢市
魚、鳥の中毒にはワサビがよい。

『毒消し』
魚の中毒の時、その魚を黒焼きにして食べると治る。またその汁を飲めば治る。 雄・由

【病気】
『病気になる・病気が治らない・病人が絶えぬ 』
朝食に魚肉を食べてはならぬ。病気でやむなき時は、卵を白ナス、カツオ節を松節、雑魚叩きをカマボコといって食べる。
カニが縁の下に入れば病人は治らぬ。 秋田市
流し場の尻にドジョウや生きた魚を入れると、病人が絶えない。 秋田市・平

『胃腸病』
小さいドジョウを生きたまま飲むと胃腸によい。 秋田市

『黄疸』
黄疸にシジミ貝。

『風邪』
風邪を引いた時は、カツオ節の味噌汁とキャノコマンマ(お粥に卵と味噌、砂糖を入れたもの)を食べると治る。

『肝臓病』
シジミ貝は肝臓病によい。 秋田市・南

『眼病』
タニシにいたずらすると目が悪くなる。
ヤツメとミカンは目によい。 秋田市・本荘市・男鹿市・平
タニシを眼病の者が食べると不動尊の罰が当たる。 象潟町上郷

『失明』
ヒラメを食べると片目になる。

『下痢』
エゲシ(海藻)味噌汁を食べると下痢が止まる。 本荘市

『高血圧、脳卒中、中風』
海藻を食べると血圧が下がり、中風にならない。 仙・南
胡麻汁でタニシを食べると中風になる。

『骨膜炎』
十二歳ぐらいまでイカ、納豆、昆布を食べさせぬと、骨膜炎には一生かからぬ。

『神経痛』
フグの胃をアルコールに溶いて付ける。

『腎臓病』
タニシの味噌汁を飲む。 能代市

『胆のう』
シジミ貝の味噌汁を飲む。 能代市

『伝染病』
カニの甲を門口に吊すと疫病が入らない。
カニの甲、玉ネギ、ニラを入り口に吊す。

『糖尿病』
鱈の目を食べる。

『寝汗』
アサリやニンニクを食べるとよい。

『のど』
のどに骨が刺さった時は、頭の上にトゲを上げる。
のどに骨が刺さった時は、仏壇に上げた水を飲む。
頭の上に魚の親骨をおけば取れる。 仙、山
尾ヒレを頭にのせる。
頭の上に魚のトゲをのせ、皿で水を飲む。
親骨を上げてご飯を食べる。
頭の上に味噌を上げると自然に取れる。
トゲ(魚の骨)をのどにひっかけた時は、ご飯を鵜呑みにする。 秋田市・仙・平・南
のどに魚のトゲを刺した時は、水を入れた椀に障子や戸縁の塵を入れて飲むがよい。 仙、山

『歯痛』
イカの骨を食べる。 秋田市

『肺炎』
鯉の生き血を飲む。

『腫れ物、出物』
生きたドジョウ二匹ぐらいすり鉢ですって皮をとり、肉の部分に黒砂糖を黒くなるくらいすり混ぜ、布で包み腫れたところに貼る。
女がヤツメを食べると瘡蓋がでる。 鹿
魚の目を食べると魚(うお)の目ができる。 鹿・南・雄・平

『あかぎれ・ひび』
沢ガニをつぶして塗るとよい。

『漆かぶれ』
つぶしたカニの汁を塗る。
沢ガニをつぶして塗る。 能代市

『かぶれ』
沢ガニをすりつぶして塗る。 本荘市

『しもやけ』
沢ガニをすりつぶして塗る。 秋田市

『貧血』
血の足りない人は鯉の生き血を飲む。

『髪』
海藻を食べると髪によい。 本荘市・秋田市・北

『痩せる』
ウナギは夏痩せの薬。 雄・平

【怪我】
『傷』
マスの塩漬けを食べると三年前の古疵(きず)が出る。

【葬礼・死】
死忌三十五日まで魚を食わないで精進した。
ナカオリといい三つ日、七日あたりに魚を食う日があった。
精進日に魚を食えば口が曲がる。

【教訓】
イワシの頭も一頭。
イワシの頭も信心から。
イワシ売り進まず、塩売り進む。
魚心あれば水心。
おかでハタハタ。
賢け雑魚陸へ上がる。
カニ、甲羅だけ。
切れても錦、腐っても鯛。
腐っても鯛は鯛。
五月の鯉の吹き流し。
水魚の交わり。
タコの共食い。
猫にカツオ節。
のぼれば下る川雑魚。
のぼれば下る堰きの雑魚。
飯粒で鯛。

【人間観察】
ずうずうしい=越え場のカジカ。
多弁=ササメ鳴らす。 角館町
もうけ=エビで鯛を釣る。

【吉凶】
『吉』
魚が飛ぶ夢を見ると吉事あり。

【俗信】
『俗信』
魚の夢は喧嘩がある。
魚が沢山獲れた夢を見ると、人と争いごとがあるから気を付けること。 八郎潟町、天王町、若美町

『信仰』
庚辰の日には魚類を食べてはならぬ。
庚辰の日に魚食うと口曲がる。

『神社』
三島神社の氏子はウナギを食わない。 中仙町長野

『占い』
ハタハタを焼いて口を開けば豊漁、反対不漁。

『火事』
沢ガニをとって来て家におくと、夜火を吹いて火事になる。
初タニシで屋根を越せば火事にならぬ。 雄・平
春のタニシを屋根越しに投げると火事にならぬ。 雄・平

『地震』
地震は地下のナマズの仕わざ。 仙・雄・平
ナマズが騒ぐと地震が起きる。

【比喩・形状】
『比喩』
トドのつまり。

『形状』
カニは月夜の間は肉が減ずる。
ブリコ繋ぎ。



3回に渡って紹介した秋田の魚に関することわざ集、いかがでしたでしょうか。
先人たちが、生活の中でいかに魚と関わってきたかをうかがい知ることがでる貴重な遺産ではないかと思います。

最後に、古老が伝える奥深いことわざを紹介して終わりたいと思います。
このことわざが伝える意味を皆さんで考えてみてください。

へばへば ^^



「海さ木の陰映れば魚寄る」

          ・・・秋田郡邑魚譚 土崎の項より




※参考
長谷川美恵子編著(1994):秋田の食べ物ことわざ研究(学文社)
社会生活を送るにあたってのこのよき案内役、助言役は、目立たない歴史的遺産のひとつともいえる。そのうちの、秋田の食べ物ことわざを分類別に詳しく紹介する。
(紹介文より)


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Posted by たまくら at 2006年03月10日12:45秋田魚譚

水魚石

江戸時代に書かれた「耳袋(根岸鎮衛)」という奇談集があります。この本に「玉石のこと」という石の中に魚が棲んでいる話が載っています。

「耳袋巻之三」
【玉石のこと】
いつの頃の話であろうか。長崎の町家の礎石から絶えず水が浸み出ているのを見た唐人が、これをもらい受けたいと申し出た。家の主人は何か価値のある石なのだろうとこれを惜しみ、石を取り替えて手元に置きよく見ると、際限なく水が湧き出てくる。

「おそらく石の中に玉があるのだろう」

親しい者を集めてあれこれ相談し、寄ってたかって擦り磨いていたところ、誤って石を割ってしまった。石の中から水が流れ出し、小さな魚が姿を現したが、すぐに死んだので捨てた。

後でこれを聞いた唐人は涙を流して惜しんだ。

「きりん洞」様 「石に棲む魚」より「玉の中に潜むものがおり、玉を壊さぬよう丁寧に磨き上げれば値千金の宝となるのです。惜しい、まったく惜しいことです」

「世にいう蟄竜などもこのような類のものなのだろう」と長崎へ旅した者が語った。

民俗学者の柳田国男や水木しげる氏もこの話に興味を引かれたようでその著書で取り上げています。

長崎の魚石」柳田国男 日本の民話集
魚石」水木しげる 少年サンデー掲載「ふしぎなふしぎなふしぎな話」より

また同じような話が秋田や青森県にも伝えられています。
秋田県
【水魚石】 南秋田郡松原村
伝え聞いた話だが、明和、安永の頃だろうか、この川端で蹴鞠ほどの石を割ってみたところ、魚が飛び出て流れた
これは世に言う水魚石というものではないかと云う 
  「花の出羽路」菅江真澄翁より

青森県
魚龍石】 深浦沿革誌より


石の中に水だけではなく、魚まで閉じこめられているといのは、なんとも幻想的で不思議な話ですね。

金魚鉢現実的にいって、石を磨いて中が見えるかは疑問ですが、私のイメージではな感じになってます。(笑)


石の中に水が閉じこめられている石は貴重なものとして取り扱われ、古代中国では不老不死の水とか、夢を具現化する石などとも伝えられているとか。。。

もし実際に存在するのなら、ぜひ見てみたいなぁ。(´Д`)

※科学的には、石の中に閉じこめられている液体や気体を「流体包有物」というそうです。

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Posted by たまくら at 2006年03月01日12:48秋田魚譚